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五層一重

五層一重ができるまで

episode1 多層織ガーゼ商品開発開始

2010年1月31日

...五層一重

この商品が完成するまでに、当店でも色々な思案がなされました。
ここでは、五層一重が完成するまでの軌跡をご紹介します。

まず、商品はニーズとウォンツがマーケットに無くてはいけません。
そこで、こうした商品を販売するにあたってのターゲット層を考えました。

単層のガーゼ織物や二層のガーゼ織物は比較的市場に出回っている製品ですが、多層ガーゼ織物は見かけることが無く、どのような用途でだれに使用して頂くのか悩みました。

単層ガーゼは包帯に使われたり医療分野で使われる事が多く通気性の良いのが特徴です。
巾30cm長さ10mほどのガーゼを縦にカットして巻き上げたものが元来包帯として使われました。

負傷者や出産用にと、弱者にやさしい織物として誰もが目にする織物です。

そうです、ここにヒントがあったのです。
『ガーゼの特性を生かしつつ、肌の弱い弱者(女性や赤ちゃん)に優しい商品』
これこそが五層一重開発の原点でした。


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episode2 やさしさの追求

2010年1月31日

ターゲットとなるお客様が絞り込めたことで、商品はガーゼのケットを開発することがすぐに決まりました。
ここにはそう時間を要しませんでした。

しかし、赤ちゃんも使用するガーゼのケットということで、商品へのこだわりがひとつ生まれました。

それが

『軽さ』

です。

赤ちゃんがガーゼケットに包まって眠るということを考えると、できるだけ商品は軽くしたいと考えました。
商品開発をするにあたり、他社で販売している同じようなガーゼのケットを当店でも取り寄せ重さをはかってみました。

すると、多くの商品が約1kgの重さ。
体重が3kgや4kgの赤ちゃんにはあまりにも重い商品ばかりでした。

当店では、大きいサイズで600g、ハーフサイズで300gをひとつの基準とし、開発にあたりました。
そこで、包帯やガーゼ織物が40番の太さの綿糸を使用するのに対し、軽さを重視した多層織ガーゼケットは60番の一回り細い高級綿糸を使用。

当店では、原価は多少高くなるものの、『使う人にやさしい商品』を提供するということの方が大切だという結論に至ったのです。


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episode3 構造上ベストだった五層織

2010年1月31日

今回の商品で軽さを求めた結果、2つのの相反するものをクリアしなくてはいけなくなりました。

ひとつは軽さとボリューム。

もうひとつは通気性と保温性です。

軽くてもふわっとやさしい。
そして、ガーゼですが保温性も高いものを作ろうと。

簡単に考えれば、ガーゼの層を厚くすれば保温性は増し、ボリュームも出ます。
しかしながら、それでは軽さと通気性が損なわれてしまう。
この相反する性質を一枚の布に作り上げる工程が始まりました。

多層ガーゼケットはベビー用品や寝具として使われる事を仮定し、肌に直接触れる事を考え、サラサラしている織物をベースに織物組織の企画に入りました。

経糸(織物の縦の方向に通っている糸)の本数を変更して密度を変えたり、横糸の素材を変更して、二層織、三層織、四層織、五層織、六層織、七層織と試作を繰り返しました。

その数何十という試作を行いました。
現在世に出ている商品では七層織の商品も有りますが、当店では、五層織が企画製造上ベストであり、これ以上では通気性と軽さが損なわれ、コストアップにもなってしまうと判断し、五層織に決定しました。


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episode4 残された課題

2010年1月31日

五層織で仕上げたガーゼケットには残された課題がありました。
軽さや通気性、保温性は、何度も試作を重ね五層織にすることで、クリアできました。
しかし、ボリューム感だけは、残された課題でした。

通常ガーゼケットと呼ばれる商品は、五重織と言われるような五枚の平織ガーゼを重ねてキルティング縫製する手法でできているものがほとんどです。
当店でも、最初は平織ガーゼを重ねて織り込む方法で試作を重ねたのですが、厚くする方法以外にボリュームが出なかったのです。

ここからは試行錯誤の毎日が続きました。。。

しかし、ある時ひとつのひらめきが!
ここはちょっと企業秘密なので言えませんが、ある特殊な製造技術を思いついたのです。

早速、試作をしてみると、通常私たちの業界では『しぼ』と呼ばれるモコモコをガーゼケットの表面に出すことができました。
このモコモコは伸縮性が高く、タテでもヨコでもナナメでも、その角度から引っ張っても伸縮し、ボリューム感が出ました。

これにより、タテ、ヨコの区別なく表でも裏でも使える、使い勝手の良い『五層一重』が完成したのです。


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episode5 カラーバリエーション

2010年1月31日

完成した五層一重のガーゼケット販売は、色糸を使わない『きなり』でスタートしました。
染糸や漂白蛍光剤を使用した色糸や晒糸(漂白を行った糸)は、アレルギー反応を持つ肌の弱い人には使用できなかったのです。

しかし、販売開始後、色々なお客様から「他の色は無いの?」という声をいただきました。

確かに、お客様には色は必要な選択肢です。
再び当店では商品開発に取り組みました。

私たちのとった方法は、五層一重の特徴である立体構造を生かし、肌に直接触れない三層目に色糸を封じ込める方法です。
表も裏も色は二層目と一層目の間をすり抜けており、肌に触れる部分には一切色糸は使っていません。

これは糸と糸との間に隙間を持つガーゼの特性を生かした当社の独自技術で、三層目の色糸が淡い自然な色合いに変化し、全体に広がります。

色糸の種類は無限に広げる事が可能ですが、現在、赤色系がピンク、緑色系が青緑色、黄色系が黄色をベースとし、販売しております。


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episode6 ECOへの取り組みも

2010年1月31日

五層一重のガーゼケットは、ふち巻き用ヘム(布地のふちの部分)に細巾布テープを使っています。
通常、寝具やベビー用品の製品には布地を斜めに裁断して使うバイアステープを使う事が多いのです。
その理由は、布の角を丸くカットしてゆるいカーブに仕上げ、連続縫製が出来るように考えて作られているからです。

しかし、その場合、元の布地の角はカットされるため、切れ端のゴミが出てしまいます。

五層一重のガーゼケットはあえて角を残し縫製しています。
手間ひまはかかりますが、ECOへの取り組みとしてゴミゼロを目指しましたました。

また、端を何層にも折り曲げて使用するバイアステープに比べて、織耳がある細巾テープ織物は折り返しがいらず、柔らかな素材が使えます。

そのお陰でヘムにも五層一重に最適な素材を選ぶ事ができました。
よく、織物の場合、「中の生地は良いのですが、ふちは固くて痛い」という声も耳にします。
実際にそんな経験ある方も多いのではないかと思います。

しかし、当店では、ヘムにやわらかい素材を使用することで、そうした問題を解消することも可能になりました。


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episode7 オーガニック商品への取り組み その1

2010年1月31日

オーガニック○○○○、この文字を使った商品が巷にあふれはじめました。

織千でもガーゼケットをオーガニックコットンで作れないだろうか...?

こんな思いが頭をよぎったのは、食の安全問題が大きく取り上げられた時期でした。
オーガニックコットンは3年間無農薬の土地から有機農法で作られた綿花を使用して作られます。
そのため、身体にも優しい天然素材がガーゼケットのやさしさにちょうど良く、使う人にも最高の素材だと思っていました。

機会があったらテストしてみたいと思いましたが、値段が高いことがネックになり、当初は当店でも二の足を踏む状態でした。。。


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episode8 オーガニック商品への取り組み その2

2010年1月31日

最初は興味本位に近いところでオーガニックコットンに対する想いはスタートしました。
しかし、その生成過程を知るうちに、なんとか当店の商品に加えたいと思うようになっていきました。

オーガニックコットンの綿花栽培は、綿花の無農薬化のために栽培農家の人々が手作業で害虫駆除を行っているなど、一般の綿花に比べ、はるかに手間をかけて育てられています。

また、今まで農薬を多用した土壌汚染の土地から、自らの健康と生活を守る為に無農薬有機農法に替わろうと努力している事、そして、その為に必要な費用を分かち合うシェアーシステムを導入している事などを知り考え方が変わりました。

それまでの、価格と自分達だけの"安心""安全"を考えた物作りを反省。
作り手と買い手の双方の安心と安全とを選ぶこのシステムに賛同し、当店でもオーガニックコットンを使用した五層一重のガーゼケット開発を試みようと決意したのでした。


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episode9 オーガニック商品への取り組み その3

2010年1月31日
織千が使用しているオーガニックコットンは、インド中央部のインドール地域のコットン畑で栽培し、南インド先端のコインバトールという都市付近のパットスピンの工場で糸にしています。

パットスピンはコントロールユニオンという認証団体に認証されたオーガニックコットン紡績工場です。
こちらでは、五層一重に使用している60番の太さのオーガニックの糸も手に入れることが出来、現時点で最高級の商品展開が出来たと感じています。

オーガニックコットン製品にはEPCのタグが認証タグとして使われます。
厳格な審査の上で発行されるこのタグが、正式なオーガニックコットンの証です。
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episode10 オーガニック100%へのこだわり

2010年1月31日

当店のオーガニック五層一重では、素材を吟味した製品作りが、商品の基礎価値を高め、品質の向上、ひいてはお客様の満足度の向上につながると考え、オーガニックコットン100%にこだわりました。

本来であれば、その製品の97%以上オーガニックコットンを使用していれば、『オーガニック○○』と呼ぶことができます。
しかしながら、当店は本物へのこだわりから、100%という数字にこだわりました。

当店のオーガニックガーゼケットは、五層一重(ガーゼケット部分)とふち巻き用のヘム、縫製のミシン糸で構成されており、すべてにオーガニックコットンを使用。
ヘムには、30番の太さの糸でのオーダー発注を行い、ミシン糸には60番逆拠り糸を三本拠りして取り揃えました。

色はナチュラルカラー『きなり』色のみですが、価格は製造直販システムのネット販売を活かすことで、栽培農家の健康と生活を守る為の、材料加工費(原価部分)の値上がり分のみに抑え、市場平均価格13,200円(当社調べ)というガーゼケットの約半額の値段での商品提供を実現しました。

オーガニックコットンは無農薬有機農法で育てられた思いやりのこもった糸ですが、現在使用している通常の綿糸でも残留農薬は検出されていません。
カラーバリエーションをお楽しみになりたい方は、安心して従来のカラーバージョン五層一重もお試しください。


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